商品有高帳とは

商品の受入れ・払出し・残高を、数量×単価で記録する補助簿です。 売価ではなく原価で記入する点をまず押さえてください (売り上げたときの払出欄にも原価を書きます)。

先入先出法

先に仕入れた(古い)商品から順に払い出すと仮定して単価を決めます。

: 前月繰越 10個 @¥100、仕入 20個 @¥130 → 15個売上

  • 払出し: 古い10個×¥100 + 新しい5個×¥130 = 売上原価 ¥1,650
  • 残高: 15個 @¥130

単価の違う在庫は、残高欄に単価ごとに分けて(カッコでくくって)記入します。

移動平均法

仕入のつど平均単価を計算し直し、払出しはその平均単価で行います。

: 残高 10個 @¥100 のところへ 10個 @¥120 を仕入れ

  • 平均単価 = (10×100 + 10×120) ÷ 20個 = @¥110
  • 以後の払出しは @¥110 で記入する

売上総利益まで問われる

商品有高帳とセットで、次の計算がよく出ます。

  • 売上原価 = 払出欄の合計(返品等を調整)
  • 売上総利益 = 売上高(売価×数量)− 売上原価

帳簿は原価、売上高は売価——この使い分けを混同させる選択肢が定番です。

記入の注意点

  • 仕入戻しは受入欄にマイナスまたは払出欄に記入(仕入単価で)
  • 売上戻りは払い出した商品が戻るので受入欄に(払出時の原価で)
  • 月末は残高を締め切り、次月繰越を記入する

学習のポイント

「先入先出法で売上原価はいくらか」「移動平均法の平均単価はいくらか」という 数値問題が中心です。2つの方法で同じ例題を解き比べると、違いが一度で腹落ちします。 帳簿分野のドリルで計算パターンを反復しましょう。