減価償却の基本(定額法)

建物や備品は使用や時の経過で価値が減るため、取得原価を耐用年数にわたって 費用配分します。3級では定額法・間接法を使います。

年間の減価償却費 = (取得原価 − 残存価額)÷ 耐用年数

: 備品 ¥600,000、耐用年数6年、残存価額ゼロ → 年 ¥100,000: (借)減価償却費 100,000 /(貸)減価償却累計額 100,000

間接法では備品勘定を直接減らさず、減価償却累計額という評価勘定に積み上げます。 帳簿価額 = 取得原価 − 減価償却累計額 です。

期中取得は月割り

期中に取得した固定資産は、取得月から決算月までの月数で月割り計算します。

: 10月1日取得・年額 ¥120,000・3月決算 → 120,000 × 6/12 = ¥60,000

固定資産の売却 — 4ステップで組み立てる

売却仕訳は次の手順で機械的に組み立てられます。

  1. 備品を取得原価で貸方に(帳簿から消す)
  2. 減価償却累計額を借方に(これも消す)
  3. 受け取る対価を借方に(未収入金・現金など)
  4. **差額を固定資産売却損(借方)または売却益(貸方)**で埋める

: 取得原価 ¥300,000・累計額 ¥180,000 の備品を ¥100,000 で売却(代金は月末)

  • 帳簿価額 120,000 に対し売却額 100,000 → 売却損 ¥20,000
  • (借)減価償却累計額 180,000・未収入金 100,000・固定資産売却損 20,000 /(貸)備品 300,000

期中売却の場合は、当期首から売却月までの減価償却費も月割りで計上します。

学習のポイント

売却問題は「貸借差額で損益を出す」型さえ身につければ確実に得点できます。 月割り(取得・売却とも)のミスが失点源なので、月数を図で数える習慣をつけて、 仕訳ドリルで反復しましょう。